J-REITの仕組みや特徴に関する説明はこちら
特化型
オフィスビル、リゾートホテル、物流施設、商業施設、住居など、特定の不動産に集中的に投資をするスタイルに特化したリートを特化型リートといいます。
分散型ではないため、分散効果は総合型や複合型に比べると低くなりますが、特定の不動産に追い風がふいてるときには、業績および株価が伸びやすいといった特徴があります。
商業施設やオフィスに投資をするタイプは景気の影響を受けやすく、
景気が悪くなると企業が事業から撤退し、空室率が上昇して賃料が減少するなどの側面がありますが、景気回復局面では、テナントが増えて賃料が上昇し、業績や株価が伸びやすくなります。
住居型は、オフィスなどと比べて、景気の影響が小さい等の特徴があります。コロナが感染拡大したときは、テレワークの増加で郊外に家を持つ人が増えて、住居型リートが買われる現象がみられました。
[オフィスビル型リート] [商業施設型リート] [物流リート] [住居型リート]
(具体例)
ジャパンリアルエステイト投資法人 日本で最初に上場したJ-REIT。オフィスビル特化型の大型投資法人。
いちごオフィスリート投資法人 安定的かつ収益成長が見込める中規模オフィスに特化したポートフォリオを構築する。
日本プロロジスリート投資法人 延床面積約16500㎡以上や人口密集地などの物流施設に重点投資している物流リートの最大手
アドバンス・レジデンス投資法人 賃貸住宅に特化した住居型リートの最大手
複合型
オフィスビルと住居、商業施設と住居、ホテルと住居のように複数の不動産を組み合わせて分散投資をするスタイルのリート。
住居は景気が悪化しても手放さないので商業施設やオフィスより景気の影響を受けにくく、これらと組み合わせることで分散投資の効果が期待できます。
(具体例)
NTT都市開発リート投資法人 オフィスとレジデンス(住宅、アパート、マンションなど)を投資対象不動産とする複合型リート。
日本プライムリアルティ投資法人 オフィスと商業施設からなる複合型ポートフォリオを効率的に運用する。
総合型
さまざまな不動産に投資をするスタイルのリートです。オフィスビルが好調の時はオフィスビルの組み入れ比率を上げるなど状況に応じて柔軟なポートフォリオのリバランスができるなどの特徴があります。
【総合型リート】
(具体例)
野村不動産マスターファンド投資法人 ミドルリスク&ミドルリターンの不動産投資戦略が特徴の総合リートの最大手。
ユナイテッド・アーバン投資法人 用途・地域を限定しない総合型投資方針に基づき、中長期的な投資主利益の最大化を目指す総合型リート。
オリックス不動産投資法人 「首都圏」「オフィス」を中心に様々な用途の不動産に投資を行う総合型リート。
そのほかの記事
J-REITと金利の関係 積立てNISAでリートを買うことはできるのか? リートが上場廃止になるケース リートの分配金利回りが高い理由